北海道の夏は本州に比べたらエアコンの出番は少なさそうだけど、冬はずいぶん暖房費を使うのよね?実際のところ光熱費は高いのかな?
移住してきた当初は賃貸マンション(約76㎡・3LDK)で、備え付け灯油ファンヒーターの燃料代が月に16500円だったのを覚えています(一定容量を超えると最大料金が適用され、それ以上高くならない契約でした)。
簡単に考えると冬の半年間は光熱費がそれくらいアップするということかなぁ…?
光熱費は家の構造や広さに大きく左右するところなので、どのくらいの費用をみておかなければいけないのか試算するのは難しいところですが、目安をまとめてみました。
光熱費の都市別比較
総務省家計調査による2人以上世帯の1ヶ月あたりの支出額
全国平均 | 札幌市 | 山形市 | 東京都区 | 横浜市 | 富山市 | 大阪市 | 福岡市 | 那覇市 | |
電気代 | 12,265 | 13,418 | 16,272 | 11,329 | 10,786 | 16,446 | 11,199 | 9,314 | 10,561 |
ガス代 | 5,209 | 5,681 | 5,022 | 6,106 | 6,351 | 3,657 | 6,919 | 6,036 | 5,305 |
他の光熱 | 1,275 | 5,390 | 3,587 | 176 | 196 | 2,102 | 204 | 406 | 139 |
光熱費計 | 18,749 | 24,489 | 24,881 | 17,611 | 17,333 | 22,205 | 18,322 | 15,756 | 16,005 |
電気代は使用量あたりの単価が地域によってだいぶ異なりますが、寒い地域の方が費用はかかる傾向が見てとれます。
北海道、東北地方は暖房を石油ストーブで賄っている住宅も多く、“他の光熱”という項目が大きく突出しています。
上の表にあてはめると、私が以前住んでいた横浜市と比べると札幌市の光熱費は、約1.4倍、月額7,000円以上の増となるので、年間8万円以上の負担増となります。
関東以西では、エアコンの使用期間が半年以上になりますが、冬の暖房費の方が光熱費の負担ははるかに大きいようです。
北海道の戸建住宅の光熱費の比較
北海道の新築戸建住宅では、高断熱の家を丸ごと温めるセントラルヒーティングが一般的で、冬の間は基本暖房を入れっぱなしにします。一度冷え切ってしまった住宅を温め直すよりは効率的と言われています。
北ガスの試算によると、住宅に取り入れる暖房設備によって、光熱費のランニングコストは大きく異なってくるようです。
- 天然ガスから発電するエネファーム + エコジョーズ 31万円
- 天然ガスから発電するコレモ + エコジョーズ 34万円
- エコジョーズのみ 41万
- 灯油 48万
- オール電化ヒートポンプ式 48万
- オール電化従来型 76万
(試算条件)世帯人数:4人、延床面積:120m²、断熱性能(Q値):1.6、室内設定温度:23℃、暖房時間:24時間連続
エネファームは本州でも使われている住宅があるので、一軒家の購入を検討された方ならば、聞き馴染みがあるのではないでしょうか?コレモは聞いたことがないという方も多いかと思います。
我が家では新築後1年住んでからコレモを採用したので、設置費用や光熱費の削減効果など気になる方は以下の記事も読んでみてください。
上下水道費の都市別比較
総務省家計調査による2人以上世帯の1ヶ月当たりの支出額
全国平均 | 札幌市 | 山形市 | 東京都区 | 横浜市 | 新潟市 | 大阪市 | 福岡市 | 那覇市 | |
上下水道費 | 5,106 | 3,849 | 7,073 | 5,149 | 4,842 | 5,885 | 3,715 | 5,433 | 4,864 |
光熱費やっぱり高いことがちょっと悔しかったので…
家計の中で、住居費を除く3大固定費といえば、電気・ガス・水道。
ということで、水道代も調べてみました。なんと数ある自治体の中でも札幌市の水道代はお安い方でした。全国平均と比べても1,200円ほど安いですね。
ちなみに、我が家は子どもたちが大きくなるに従い、水道料金も順調に増えて、現在、上水下水ともに使用量57㎥です。多いです。
これを以前住んでいた横浜市で計算すると、18,059円/2ヶ月
札幌市では16,100円/2ヶ月。😁
検針票で単価を確認
北ガスでは2024年7月で検針票の発行をやめて、TagTagというネットでしか確認できなくなるようです。検針票はずっと取っておけるし便利だったので残念です。。。
検診票の一番下に小さく書かれているお知らせ欄には、翌月単価や支援割合などが記載されています。きちんとチェックして、把握しましょう。家計管理の一歩は理解するところからかも。
ニュースでも騒がれましたが、2023年は燃料費の高騰を受けて、政府の支援により都市ガス代や電気代はだいぶ負担軽減されています。
これは、2024年2月の検針票ですが、支援額15円/㎥と書かれています。
我が家のガス使用量は486㎥(多い…のはさておき)、15×486=7290円値引きされているということです。
ちなみに北ガス電気は検針票に書かれていませんが、メールで通知が来ていて、政府支援額は3.5円/kWhです。
昨年2023年2月は支援額30円/㎥でした…政府支援大きいですよね。素直に感謝したいと思います。
2024年6月の検診分からは、政府の支援金は、都市ガス15円/㎥、電気代1.8円/kWhになります。
ガスと電気の単価の推移
単純に消費税込みの請求金額を使用量あたりで割った値を比べてみました。(ガスは基本料金が契約内容によって異なります、あくまでも我が家の場合です。)
ガス代(円/㎥) | 電気代(円/kWh) | 政府支援金 | |
2022年5月使用分 | 175.5 | 38.7 | なし |
2023年5月使用分 | 161.3 | 30.5 | ガス30円/㎥・電気7円/kwh |
2024年5月使用分 | 155.6 | 38.1 | ガス7.5円/㎥・電気1.8円/kwh |
2022年はAU電気+北ガス、2023年と2024年は電気も北ガス。
ガス代は世界情勢によってどうなるのかわからないところも多いですが、少なくともこの夏の電気代はだいぶ値上げしそうなことはよくわかります。。。
まとめ
札幌市だけでなく、積雪地域の光熱費は、それ以外の地域に比べるとやっぱり高かったです。
札幌で暮らすことを考えた場合、光熱費の負担増は覚悟した方が良いです。そこはかかるものだと考え、家計の予算組みをしましょう。
光熱費の無理した削減は健康も住宅も害することに繋がるので、節約は他の部分で!とどこかで割り切って暮らすことを想定して欲しいです。
家でぬくぬくしながら雪景色を楽しみましょう!
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