家を設計している頃は、キッチン動線のことは夢にでてくるくらいシミュレーションしていました。
キッチン動線を最優先した結果、Ⅱ型キッチンが最適解でした。
我が家では、セミオーダーでも私のわがままに十分対応可能だったキッチンハウスを採用しました。
本記事では、キッチンの配置について悩んでいる方やキッチンの動線なんて考えたことないなという人向けに、Ⅱ型キッチンを選んだ理由(メリット)とデメリット解決策について解説します。
Ⅱ型キッチンとは
シンクとコンロが並列になっているキッチンのレイアウトのことです。
選定した理由(メリット)
キッチンのレイアウトにおいて、優先度が高かった順に説明します。
視界に景色をいれたかった
窓から見る外の景色(庭の様子)を楽しめるキッチンにしたかったです。
そのため、キッチンは奥まらせずに、ドーンと家の前面に構えるイメージ、
応接もできる雰囲気のキッチン・ダイニングが理想でした。
ほんとに歩かなくていいキッチンにしたかった
疲れないキッチンにすることがとにかく重要だったので、Ⅱ型のメリットといわれるシンク・コンロ・冷蔵庫の3点を近距離に配置できることは、とても魅力的でした。
キッチンレイアウトの中でも、料理や配膳時に歩く距離が一番短いのがⅡ型キッチン&横並びダイニングです。
換気扇は壁付けにしたかった
対面式キッチンのデメリットとして、コンロとレンジフードが部屋向きになることで、油が反対の床に飛ぶとか調理中の匂いが部屋に充満しやすいということが言われます。
それも気になりましたが、私は、換気扇が部屋の真ん中にくるということは、視界が悪くなるという意味で避けたかったです。
シンク下をゴミ箱にしたかった
シンク下ゴミ箱は、歩かないキッチンにするための必要条件だと思ってました。
壁付けキッチンにした場合、ゴミ箱が丸見えになってしまうため、やはり対面タイプのキッチンにしたかったです。
ダイニングテーブルを横並びにしたかった
対面タイプにした場合、ダイニングとキッチンを横並びにすることは歩かないキッチンとするために絶対に必須な条件でした。
ダイニングとI型キッチン(シンク・コンロが一台に並んだレイアウトのこと)を横並びにすると、かなり横長なキッチンになるため、歩く距離も長くなります。
実際のところ、うちの間取りではその横幅スペースの確保は難しかったので検討する必要もなかったのですが。
シンク全面収納に酒器を並べたかった
ワイングラスやこだわりの酒器を並べると、選ぶときにズラッと見えて楽しいなと考えていました。
文具や救急箱などのすぐに取り出したいものの収納スペースにも使えて実際あってよかったと思っています。
夫婦でお酒を楽しむことが好きだったので、その贅沢はしても良いと考えていました。
Ⅱ型キッチンデメリットの我が家の解決策
通路を汚すことへの対処法
床は天然無垢材を採用することが決まっていました。
なので、デメリットのうちこの点が一番の気がかりポイントでした。
キッチンだけフロアタイルにするという選択をする方もいるとは思いますが、一番多くの時間を過ごす場所なのに、そこが無垢材じゃないのは本末転倒…
だからといって、シミだらけの床になるのは忍びなく、それを気にして拭き掃除しながらキッチンを使い続けるのはもっと嫌。
ということで、PVCキッチンマットを敷きました。
無垢材の質感は足に伝わらなくなってしまいますが、雰囲気は思ったより損なわれずスマートです。
何より、このシート、ルンバも引っかからないし、キッチンマットのように洗濯するという作業も発生しません。
2、3ヶ月に一度めくって裏に入った細かいゴミやシートの汚れを拭き掃除するくらいなので、管理もラクです。
シートそのものはお客様からは見えませんし、あまりにも汚れたら新しく買い替えるという気楽さも◎です。
価格:5060円 |
振り返る動作の緩和法
これについては、私は使っていてデメリットを感じていません。
ですが、Ⅱ型キッチンを選ぶ限り、振り返るという動作を無くすことはできません。
ただ、キッチン設計の際に、シンクの真後ろにはコンロを配置しないほうが良いですよ、とキッチンハウスの担当の方にアドバイスいただきました。
ちょっとしたことだけど、言われなければ気が付かなかったことだと思います。
調理中は、洗う、切るまではシンク側を向いていますが、その間に煮込むとか焼くとか、同時進行していることがほとんどですよね。
その時に、ちょっと振り返ると鍋やフライパンの様子が見えるか、真後ろまで振り返らなければならないか、の差が生じるからです。
シンクとちょっとずれた位置にコンロを配置するといった工夫で、振り返るという動作にもラクが生まれています。
みんなに背を向けるの緩和法
これについては、デメリットとして感じていません。
おそらくダイニングとキッチンが横並びになっているからです。
一度に作りきらないものを、食べながら追加で調理することもよくありますが、横並びにダイニングテーブルがあるので、ちょっと横を向けば顔を見て会話することができます。
家族の様子を見ながら料理する、輪の中に常に入っていたい場合には、横並びダイニングをオススメします。
キッチンの前にダイニングを配置した以前の家の場合には、家族との会話から離れる感じがありました。
でも、換気扇の音のもとでは、そもそも会話しずらいので、そこは割り切って考えてもよいのではないかな、とも思います。
まとめ
対面式キッチンと壁付けキッチンのいいとこ取りをしているだけあって、Ⅱ型キッチンのデメリットは少ないと思います。
キッチンメーカーによっては、Ⅱ型にするだけで金額がアップしてしまうところもありますが、キッチンハウスは金額アップはなかったので、デメリットとしては書きませんでした。
シンクとコンロが離れると調理し辛くなるかな?と少し不安はありましたが、その点もすぐに慣れてました。
それよりも、シンク・コンロ・冷蔵庫やパントリーの距離が短くなり、作業スペースも収納力もアップできるⅡ型は、使い勝手バツグンだと思っています。
キッチンのタイプ選定の参考にしてくれたら、嬉しいです。
自分に合った理想的な間取りや、暮らしのイメージが湧かない人は、間取り作成サービスや住宅展示場を利用して、具体的な居住イメージをもつと良いですよ。
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