ダイニングキッチンが顔になる我が家にとって、キッチンは見た目もずいぶん気にしていたけど、掃除がラクなものを重視して選んでいたよね。
調理機能にはほとんど関心がなく…
掃除や管理の視点から機器を選んでいたなぁ、、、と。
料理好きではない&きれいを維持したい私にとって、調理には汚れがつきものという認識で、料理する→掃除するがいつでもセットです。
なので、料理しやすいキッチンは、何より掃除するのがラクなことが重要でした。
逆にいえば、掃除がラクじゃないと、料理するのが嫌になってしまうのではないかと思っています。
そんなわけで、家を建てる際、キッチン設備に求めたものは、一に掃除のしやすさ、二に見た目、だいぶはなれて調理機能でした。
本記事では、キッチン設備をこれから検討するよという方向けに、私が採用したものの中から、掃除のしやすさの点でおすすめするキッチン設備と2.5年使い込んだ使用感(写真は現在のもの)について紹介します。
キッチンハウスのエバルト天板(柄:メルクリオ)の傷
キッチンハウス(日本のオーダーキッチンの老舗)では、ヨーロッパ直輸入のメラミン素材から作られたオリジナルの天板や扉の総称をエバルトと呼称しています。
このエバルトは、とても重厚な雰囲気で、全体デザインが統一されてオブジェの様なキッチンを作り出します。
このメルクリオという柄を一目で気に入ってこれで統一。
我が家のキッチンは黒系になることが決まったようなものですね。
エバルト天板は、硬く熱にも強いという特性があり、担当の方は管理をラクしたいなら、とにかくいち推しと言ってました。その上、キッチンハウスでは一番低価格帯です。
長くきれいに使ってもらうために、
水などを垂らしたときには一晩濡れっぱなしにならないようにしてください、
熱いものを置くときは鍋敷き等使ってください、とは言われました。
鍋などは直接置かないようにしていますが(たまにちょと置くことはあります)、水は無理でした。
私より遅く寝る家族は、キッチンに濡れたコップなど平気で置きっぱなしにするので、その場所は一晩水に浸ってる状況です。
そんな使い方をしていても、隅々探してもシミや擦れは見つけられませんでした。
最近、劣化を感じたのは白っぽいキズです。
上は一番大きなキズ(5mmくらい)で、包丁でもぶつけたのかなと言う感じで、ちょっと目立ちます。
柄のおかげでぱっと見はわからないですが(左)、よく見ると調理によく使う場所で6こ見つかりました(右:拡大写真)。
掃除は水拭きくらいしかしていませんが、
人造大理石やステンレスのワークトップと比べたら、2年以上使ってこの程度なら十分満足できる耐久性だなと思っています。
キッチンハウスのメンテナンス担当の方から解説いただきました。
エバルト天板は基本エバルト3層構造で、状態としては一番上のデザイン素材にごく浅い傷が入っている状態だそうです。
傷としては白っぽいエバルトが見えている状態。さらにその下に黄色のエバルトがあるそうで、それを傷付けない限りは水が染み込んだり、エバルトが浮いてきたりということにはならないそうです。
深い傷にはメンテナンス対応したほうが良いそうですが、この浅さだと、塗装のようなメンテナンスになってすぐに剥がれてしまうとのことでした。
安心して使っていていいそうなので、更に下の層が出てくるまでこのまま使用していきます。
キッチンハウスの対応はとても丁寧でした。
購入後も安心できて良いメーカーだなぁと思います。
キッチンハウスの排水口は◎
キッチンハウスのショールームに行ったときに、人生で初めてこういう形の排水口を見ました。
これまで水の溜まる形のものとしか出会ったことがなかったので、こんな形がありなのかと思い込みを覆される衝撃でした。
水のぬめりもないので、掃除する心のハードルが全然ありません。
毎日、夜の片付けの最後に排水口の蓋と網と中までスポンジで洗って、乾かしてキッチン終了です。
なんでこの形がこれまで普及しなかったのか?やっぱり詰まりやすいとかあるのか?と不安はありますが、今のところは問題なく使えています。
排水管が横向きスタートで傾斜が少ないことが気になりますが、その先はちょっと浅めのS字スタイルです。
細かいゴミや、油が流れ込まないようにストッキングネットは必ず使用して、届く範囲で管の中までスポンジで洗っています。
タッチレス水栓は◎
水栓の元に水垢がついてしまうのを防ぐために、ハンズフリー水栓をキッチンとトイレの手洗いに採用しています。
キッチンに採用したLIXILは、温度はハンドルを回して調整するので、完全に触らなくてよいわけではありません。
私は温度を調整したときには、手を拭くタイミングで蛇口廻りも拭いています。掃除らしい掃除は必要ない状況です。
タッチレス:吐水口の上部についているセンサーに手をかざして水を出したり止めたりする。
ハンズフリー:吐水口の下についたセンサーが反応するので、手を吐水口の下にもっていくと水がでる。感知しなくなると勝手に止まる。
私はハンズフリー機能はほとんど使わないので、必要なかったなと思っています。
ハンズフリーが無くてよければ、他のメーカーも選べますし、見た目もスタイリッシュな形になります。
キッチンハウスでハイブリットコンロは◎
どちらにするか、ずーっと悩んでいたんです。
そんな時、クリナップのショールームで出会ったハイブリットコンロに一目惚れしました(でもシンク下ゴミ箱が対応不可だった。。。)。クリナップでは、ハイクラスのセントロシリーズで採用可能でした。
キッチンハウスでもハイブリットのクックトップができるか聞いた所、こういう形(上の写真)でならできますよ、の1つ返事でした。(2023年に札幌店の直営店化や仕様変更があったようなので現在も対応可能かは不明です)
ハイブリットは調理方法によって熱源を効率よく使えますし、五徳が一つなので、片手でもって片手でクックトップを拭くこともできます。
電気代高騰が叫ばれる中、電気代の調整にももってこいのベストコンロになりました。
レンジフード(アリアフィーナ(株)フェデリカ)は◎
このレンジフードはフィルターレスです。
機能を活かすために、市販のフィルターは付けないようにキッチンハウスの方から言われました。
ごちゃごちゃするより、さっと洗いたい派なので、言われた通り何もつけずに使っています。
整流板も、ファンも、ワンタッチですぐに取り外せ、フィルターがない分部品も少ないので、掃除するハードルはかなり低いです。
汚れが薄いほうが掃除も断然ラクなので、だいたい、月に1回掃除しています。
整流板の隙間から油がついているのが見えたら掃除サインです。
オイルキャッチャーもついていますが、そこに貯まるまで放置していたことがないので、ファンの遠心力でオイルキャッチャーに集めるという能力の真価はわかりません。
掃除といっても、フードの上(天井近く)からファンの中までお湯で絞った雑巾で3〜4回拭くくらいで、ツルっとします。凹凸がほとんどないのでラクです。
整流板は中性洗剤で丸洗い、ファンはその間に洗剤に浸しておいて流しておしまいです。
キッチンタイル(名古屋モザイク工業(株))は優秀すぎる
コンロの後ろは、キッチンパネルがいいのか、タイルがいいのか。
キッチンタイルのデメリットを建築士さんが少しでもと緩和してくれたので、喜んで採用を決めました。
- 目地なし施工
- タイルの施工面積は必要最小にして、カップボードの上は建築デザインでカバー
タイルは名古屋モザイク工業株式会社札幌ショールームに行って、お店の人に相談しながら自分たちで選んできました。
できるだけ、面がツルッとしていて、大きいサイズで、油汚れが目立たない、そしてキッチンデザインを損なわない模様。
このタイルもお湯で絞った雑巾で拭くだけの管理をしてきました。
2.5年たった結果、レンジフード下のタイルは触るとちょっとベタつきます。上の写真のオレンジ点線の内外で、ベタツキ度合いが異なります。
レンジフードが油煙をよく吸い込んで周りに飛び散らせていないということだな、と思いました。特に右側は木のルーバーなので良かったです。
タイルでもやっぱり油汚れは蓄積しているということです、が、見た目はこのように全くわかりません。
見えないから汚いと思わないので、いい意味でノンストレスです。
実は、このタイルが我が家の一番賢い選択をした設備だと思っています。
この記事をまとめたことで、タイルのべたつきに気がついてしまったのでそのうち何かできれいにしないとな、とは考えています。
おまけ この雑巾 油よく取れます
油汚れが劇的におちるのかは?マークはつくのですが、少なくともこの雑巾を使ってからは、レンジフードの掃除に洗剤を使わなくても満足できるようになりました。
キュキュっとなります。洗剤無しなら掃除の気がラクになりませんか?
この雑巾のすごさは、雑巾についた油がとれやすいという点です。お世辞ぬきに、お湯に浸すだけで、ふわっと浮いてきて、油が落ちます。
なので、ストレス無く、何回も洗っては拭き、洗っては拭きをくり返すことができます。
最大の欠点は値段です。購入量にもよりますが、1枚1000円近くします。
この価格を許せる人は一度使ってみるのもありかと思います。
ちなみに、宣伝で謳われている網戸掃除の方は、私は全く満足できなかったことも付け加えておきます。
まとめ
料理の度に掃除するなんてやってられないという方もいるでしょうが、、
私も掃除が好きなわけではなくて、きれいな所で過ごすのが好きなだけだと思います。
きれいなところでより多くの時間を過ごすためには、まとめて掃除するより、汚れがついたかなと思うたびに拭くほうが理にかなっていると考えるようになりました。
そして、さぁやるぞっと重い腰をあげるより、ちょこちょこ軽く手間かけるくらいできれいになる方が私は気分的にラクなことに気が付きました(年齢のせいかもしれませんが…)。
本記事を読んで、キッチン設備の選ぶ参考にしてもらえたらと思います。そして、ちょっとこまめに拭いているだけで、きれいが維持できるならやれるかな?とでも思ってもらえたら、嬉しいです。
自分に合った理想的な間取りや、暮らしのイメージが湧かない人は、間取り作成サービスや住宅展示場を利用して、具体的な居住イメージをもつと良いですよ。
コメント